ループ探偵の憂鬱〜エンディング〜

ゲームマスターの指示にしたがって、以下のエンディングルートをクリックしてください。

巡流 ループ
皆さん、どうもお疲れさまでしたネ。まずは、慣れない頭脳を酷使(こくし)したであろう自分たちに拍手を贈(おく)り褒めましょうゾ。

一同
(拍手)

巡流 ループ
議論の結果、今回、犯人として拘束した人物は(GMから聞いた人物名)ですゾ。果たしてこの人物が、まさしく犯人なのか否(いな)か、それは、やがて来たる警察の捜査によって明らかになることでしょうネ。サテ、それでは事件の真相を、つまびらかにする前に、皆々(みなみな)様(さま)のこれからがどうなっていくのか、少しだけ未来を見てみましょうかネ。

エンディングA
エンディングB
小林 カイ
皆さん、どうもお疲れさまでした。まずは、がんばって推理した自分たちに拍手を贈(おく)りましょう。

一同
(拍手)

小林 カイ
まさか、ループ先生が犯人だったなんて……正直、信じられません。そろそろ警察がやってきて、ちゃんと捜査してくれることでしょう、ボクたちの推理が間違っていることを祈るばかりです。さて、それでは真相編の前に、皆さんがこれからどうなるのか、少しだけ未来を見てみましょうか。

エンディングA
エンディングB
間宮 洋二
薫子、実はお前に謝らないといけないことがあるんだ。

間宮 薫子
あら、なんですの?

間宮 洋二
先月、お前の母さんが亡くなっただろう。それから、どうもお前の様子がおかしく見えてな。もしかしたら、浮気をしているんじゃないか……そう、疑ってしまったんだ。

間宮 薫子
浮気ですって! そんな、私がそんなことするはずないじゃない!

間宮 洋二
ああ、その通りだ。疑って悪かった。親父も死んでしまって、もう頼れないしな。これからは、今まで以上に二人三脚で頼むよ。

間宮 薫子
もちろんよ、あなた。これからの間宮家は、あなたが背負って立つんだから、私もがんばって支えますわ。

ナレーション
洋二さん。今回の事件を通して、あなたは妻・薫子さんに対する愛を深めるようになりました。そして、薫子さんも、またあなたに尽くし、やがて遅咲きの才能に導かれるように、あなたは実力で間宮電器の社長に就任しました。会社を大きく成長させながら、次に、あなたが悩むのは、新たなる後継者をどうするか、でしょう。

エンディングC
エンディングD
間宮 洋二
薫子、お前に聞いておきたいことがあるんだ。

間宮 薫子
あら、なんですの?

間宮 洋二
先月、お前の母さんが亡くなっただろう。それから、どうもお前の様子がおかしく見えてな。お前……浮気しているんじゃないか?

間宮 薫子
浮気ですって! そんな、私がそんなことするはずないじゃない!

間宮 洋二
証拠はあるのか?

間宮 薫子
なにを言っているのあなた、していないのだから、証拠だってあるわけがないし。あんなに愛し合っていたはずなのに、あなた、どうしちゃったの……?

ナレーション
洋二さん。薫子さんの不貞を疑ったあなたですが、調べども調べども彼女が浮気をしている証拠は見つかりませんでした。いったい、彼女の心はどこにあるのか? あなたの心は乱れ、いつしか彼女に対する愛を失っておりました。仕事にも身が入らなくなってしまったあなたは、会社を辞め、薫子さんとも離婚し、ひとりで余生を過ごすことにしたのです。

エンディングC
エンディングD
間宮 太一
やった、やったぞ! 俺は、愛する春燕(チュンヤン)に、疑いの手が伸びるのを、見事に阻止したぞ!

胡 春燕
太一!

間宮 太一
春燕!

胡 春燕
ごめんなさい、太一。私、どうしても太一と一緒になりたくて、そのためには泰三さんが邪魔になってしまったの。だから、故郷から毒を取り寄せて、花茶に入れて殺そうと思ったの。

間宮 太一
ああ、分かってる、分かってるよ。お前のことは、これからも俺が守り抜いてやるから、もう安心してくれ。そうだ、お前のために指輪を用意しているんだ。さあ、薬指を出して……。

胡 春燕
太一、あなた誤解してる。私、犯人じゃないの。

間宮 太一
もういいんだ、春燕、お前が犯人でも俺はお前を一生、愛する……え? 犯人じゃ……ない??

ナレーション
太一さん。あなたは密かに交際していた春燕さんが、泰三殺しの犯人に違いないと思い込んでいただけだったようです。勘違いではありましたが、あなたの献身によって春燕さんが拘束されなかったことは間違いありません。
そして、春燕さん、あなたの元には様々な証拠がありましたが、見事、拘束の手から逃れることができました。その陰には、太一さんの協力があったことでしょう。真実の愛を確信したお2人は、泰三さんの喪に服した後、ご結婚され、幸せなご家族を築いていくことになります。

エンディングE
エンディングH
間宮 太一
駄目……だった。俺は、愛する春燕(チュンヤン)に、疑いの手が伸びていくのを、見ていることしかできなかった。あんなに愛を誓いあったのに、俺は……俺は、なんて駄目なやつなんだ!

胡 春燕
太一

間宮 太一
春燕!? 釈放(しゃくほう)……されたのか??

胡 春燕
ええ、私、犯人じゃないから。日本の警察はしっかりしてるね。いっぱい証拠があって疑われたけれど、ちゃんと捜査してくれた。

間宮 太一
そ、そうか。お祖父(じい)ちゃんを殺したのは、お前じゃなかったのか。俺は、お前のことを、なにひとつ分かっていなかったんだな……。

胡 春燕
太一? どこに行くの? どうして? 私たち、あんなに愛し合っていたじゃない……!

ナレーション
太一さん。あなたは密かに交際していた春燕さんが、拘束されるのを阻止することができませんでした。幸い、彼女は犯人ではなかったようですが、このすれ違いをきっかけに、あなたの心は春燕さんから離れてしまいました。
そして、春燕さん、多くの証拠によって疑われ、拘束されてしまったあなたですが、警察の懸命な捜査によって無実が証明されました。しかし、釈放されたとき、残念ながらあなたの周囲には、誰も残っていませんでした。あなたはトランクひとつ手に、日本から去ることを決心したのでした。

エンディングE
エンディングH
間宮 薫子
天国のお母さん……死ぬ直前に教えてくれたよね。私が産まれる前に、お父さんが死んだという話は嘘だったって。そして、もし、お父さんのことを知りたいなら、泰三さんに話を聞きなさいと教えてくれて、ありがとう。泰三さんに、直接お話はできなかったけれど、いろんなひとの話を聞いて分かったの。私のお父さんは、執事の高泉さんだったってこと。
警察が関係者のひとりひとりに話を聞いている今なら、チャンスがある。私、お父さんと話をしてみる……!

ナレーション
一方その頃、高泉さんは使用人控室で、ひとり考え事をしていました。
果たして高泉は、薫子の呼びだしに応じるのか、はたまた応じないのか……。

エンディングF
エンディングG
間宮 薫子
天国のお母さん……死ぬ直前に教えてくれたよね。私が産まれる前に、お父さんが死んだという話は嘘だったって。そして、もし、お父さんのことを知りたいなら、泰三さんに話を聞きなさいと教えてくれて、ありがとう。でも、ごめんなさい。泰三さんとは、お話ができなかったから、結局、お父さんのことは分からなかったよ。
でも、いいの。元々、私は、父親を知らずに育ったし、もし、今になって会ったとしても、どんな顔をすればいいか分からないから。

ナレーション
薫子さん。あなたは父親の真相には辿り着けませんでしたが、泰三さんがお亡くなりになられたことで、むしろ未練をきっぱりと断ち切ることができました。そして、今までと同じように、これからも力強く生きていくのでした。

エンディングI
エンディングK
エンディングJ
間宮 薫子
高泉……さん?

高泉 源次郎
今さら父親として接(せっ)することはできません。泰三様の執事として、お話させてください。

間宮 薫子
そう、分かったわ。なら、ひとつだけ教えて。お母さんは、最期に教えてくれたの。お父さんを恨(うら)んでいないって。今でも愛してるって。あなたは……どうなの?

高泉 源次郎
……仕方がなかったのです。あの時代は、まさに弱肉強食。スキを見せたものから食われていったのです。そうならないためには、手を汚すしかなかったのです。今とはなっては、家族より会社を取った私に、あなたにもあなたのお母様にも、言うべき言葉はございません。

間宮 薫子
ありがとう。その言葉だけで充分よ。それじゃあ、さようなら。もう会うことは、ないでしょう。

ナレーション
薫子さん。あなたは、あなたのお父様が、あなたのお母様を愛していたがゆえに別れたのだということを言外に察しました。あまりに武骨な父親の愛を知ったあなたは、胸に掛かっていたモヤが晴れていくのを感じました。
そして、高泉さん。あなたは、泰三さんの死体を見た瞬間から、自分がなすべきことを考えていたはずです。今、あなたの心には、警察に自首をしようという考えが宿っています。あなたは、すべてを告白し、残された人生、罪を償って生きていくことを決めたのです。

エンディングL
エンディングS
間宮 薫子
高泉……さん?

ナレーション
薫子さんは、高泉さんを食堂に呼び出していましたが、約束の時間、高泉さんの姿はありません。代わりにあったのは、一通の手紙です。

間宮 薫子
この手紙は……なにかしら?

高泉 源次郎
間宮薫子殿。かつての私は、間宮電器を成長させるため、手を汚す仕事をしておりました。とても人様に顔向けできる仕事ではございません。そして、今は、主(あるじ)を失った、ただの執事でございます。今も昔も、私は、あなたの父親などではありません。あなたの母親が、若(わか)かりし日に言ったことは、真実なのです。あなたの父親は、とうの昔に、死んだのでございます。

間宮 薫子
……はあ、どうしようもない生き物ね、男って。

ナレーション
薫子さん。あなたは、あなたのお父様が、あなたのお母様を愛していたがゆえに別れたのだということを行間に読み取りました。あまりに武骨な父親の愛を知ったあなたは、胸に掛かっていたモヤが晴れていくのを感じました。
そして、高泉さん。薫子さんと会うことを選ばなかった高泉さんは、今、どこにいるのでしょうか?

エンディングI
エンディングK
高泉 源次郎
まったく、長いようで短い人生だった。もっとやるべきことが、あっただろうに、私は、どうしたってこんな生き方をしてしまったのだろうか。もっとも、孤独な男にとって、この孤独な終わり方は、これ以上はないくらいに、うってつけかもしれない。さあ、泰三さん、これからそっちに行くから、悪いけれど、また相手してもらいますよ。

ナレーション
高泉さん。あなたは邸内の一室で、ひとしれず自殺することを選びました。それは、きっとあなたなりのけじめの付け方だったのでしょう。別れた奥さんや娘さん、12年前に殺したある私立探偵のことを考えながら、あなたは自分の人生に、ご自身で幕を下ろされました。

エンディングL
エンディングS
高泉 源次郎
1930年代……あの頃の大日本帝国は、財閥(ざいばつ)グループによって支配されており、間宮電器が生き残るには、わずかながらの不正は、致し方なかった。私は実行部隊として、何度も、この手を汚してきた。しかし、私の最大の過ちは12年前、あの男を、殺したことだろう。間宮電器が隠蔽(いんぺい)してきた様々な不祥事(ふしょうじ)を、すべて明るみに出そうとした、あの男……予知夢探偵。
今、この邸内(ていない)に、あの男の、子どもが来ている。私は……会わなくてはならないだろう。

ナレーション
果たして、高泉さんが、どのような結末を辿るのか、それは小林カイさんの手に委ねられています。

エンディングL
エンディングS
高泉 源次郎
1930年代……あの頃の大日本帝国は、財閥(ざいばつ)グループによって支配されており、間宮電器が生き残るには、わずかながらの不正は、致し方なかった。私は実行部隊として、何度も、この手を汚してきた。いずれ、司法(しほう)の手が及ぶかもしれない、そう考えると、妻子(さいし)に迷惑を掛けることは避けたかった。だから、縁を切ったというのに……今になって、産まれてから一度も会ったことのなかった娘に会ってしまうとは、な。
薫子……か。確かに、紫(ゆかり)によく似ている。しかし、今の私に、父親として彼女と会う資格はあるのか……?

ナレーション
高泉さん。あなたは薫子さんが、あなたと、あなたの別れた奥様である紫さんとの間のお子さんであることに気づきました。そして、事件が終わった今、彼女が間宮邸を離れる前に、最後に会おうと考えられました。ですが、

高泉 源次郎
来ない……か。まあ、それは、そうか。自分が産まれる前に、家族を見捨てた父親になど、今さら会いたくもないだろうからな……まあ、孤独な男にとって、この孤独な終わり方は、これ以上はないくらいに、うってつけかもしれない。さあ、泰三さん、これから行くから、悪いけれど、また相手してもらいますよ。

ナレーション
あなたは邸内の一室で、ひとしれず自殺することを選びました。それは、きっとあなたなりのけじめの付け方だったのでしょう。別れた奥さんや娘さん、12年前に殺したある私立探偵のことを考えながら、あなたは自分の人生に、ご自身で幕を下ろされました。

エンディングL
エンディングS
小林 廻
ここまで間宮家の皆さんの未来を見てきましたが、そろそろ話を事件に戻しましょう。ボクたちは議論を重ねて、犯人と思しき人物を拘束(こうそく)して、警察に突き出しましたが、その後、どうなったのでしょうか。残念ながら、事件は迷宮入(めいきゅうい)りとなりました。警察の懸命(けんめい)な捜査の結果、犯人は特定できず、誰も逮捕されることがなかったのです。ボクたちは解放され、皆さん、それぞれの帰る場所へと帰ってきました。

巡流 ループ
ふう、久々の事務所だね、小林クン。しかし、それにしても奇妙だヨ。間宮泰三サンがお亡くなりになられてから、ワタクシ、何度も彼の命を救いたいと念じているのだが、いっこうに時間遡行能力が発動しないんだ。いったい、どうしてしまったのだろうネ。

小林 廻
先生。それは、ボクが、懐中時計の龍頭(りゅうず)を押していないからです。

巡流 ループ
んん? どういうことかネ?

小林 廻
ずっと騙していてごめんなさい。先生には、真実をお伝えします。間宮泰三さんを殺した犯人、それは、ボクなんです。

巡流 ループ
小林クン……!?

小林 廻
先生は時間遡行能力のことを、ご自身に備(そな)わった超自然的(ちょうしぜんてき)な現象であると思っていたみたいですけれど、ほんとうは違うんです。あれは、ボクの父である、予知夢探偵が遺(のこ)した、魔法の道具によってもたらされるんです。あの日、ボクと先生は、身辺警護の依頼を受けて、間宮邸を訪ねました。そして、そこでボクは知ったんです。泰三と高泉がボクの父親の仇(かたき)であることを。でも、そのことを知ったとき、泰三は、既に春燕(チュンヤン)によって殺されていました。ボクは誰かの手を借りることなく、ボク自身の手によって復讐を果たすために、時間遡行能力を使い、2ループ目の今回、泰三をこの手に掛けたんです。

巡流 ループ
そういう……ことだったのか……。

小林 廻
先生、ボクはもう行きます。今まで、ありがとうございました。

巡流 ループ
待ちたまえ、小林クン!

小林 廻
なんです?

巡流 ループ
キミには隠していたが、時間遡行能力のことを、ずっと憂鬱(ゆううつ)に感じていたんだ。時間遡行能力を使うことで、たしかに被害者は救うことができる。しかし、では、救われなかった世界は、どうなってしまうのだろう。能力が使われるたび、並行世界(パラレルワールド)が増えていくことになる。時間を遡(さかのぼ)ることができるのは、けして人間がやっていいことじゃない、それは、もはや神の領分(りょうぶん)と言ってもいい。

小林 廻
そんなこと悩んでいたんですか。先生らしいですね。

巡流 ループ
ああ。しかし、時間遡行能力がキミのものであった以上、この憂鬱もキミのものだったんだね。

小林 廻
ボクは無神経(むしんけい)だから、ボクが選ばなかった世界のことなんて、気にもしなかったですよ。ボクはただ、復讐したかっただけなんですから。それに、泰三が死の間際(まぎわ)、腕を振り回したときに、懐中時計は壊れてしまい、神秘(しんぴ)は失われてしまいました。

巡流 ループ
小林クン。警察に出頭(しゅっとう)するのだ。復讐による殺人は、法律で許されていない。キミは自首(じしゅ)し、罪を償(つぐな)うのだ。

エンディングM
エンディングP

小林 廻
先生のことは、今まで騙していて、後ろめたく感じていましたからね。いいですよ、ボクの復讐は、もう果たされています。自首します。

巡流 ループ
勘違いするな、小林クン。自棄(やけ)になるな?

小林 廻
自棄(やけ)? どういう意味です??

巡流 ループ
待っている、ということだ。

小林 廻
待って、いる……?

巡流 ループ
キミが罪を償(つぐな)い、また、ここに戻ってくることを待っている、そう言っているんだ。

小林 廻
なにを馬鹿なことを……もう時間遡行能力は、使えないんですよ?

巡流 ループ
フフフ。それは、好都合(こうつごう)なことだ、小林クン。何故なら、時間遡行能力がなければ、もうワタクシは憂鬱を感じなくて済むのだからネ。

小林 廻
ぷっ。

巡流 ループ
ふう、ようやく笑ってくれたね、小林クン。

小林 廻
いいですよ、分かりました。じゃあ、さようなら……ではなくて、いってきます、ですね。先生

巡流 ループ
ああ、いってらっしゃい。待っているよ。

エンディングN
エンディングO
ナレーション
小林廻さん。あなたは巡流さんの指示通り、警察に出頭し、間宮泰三さんを殺したことを素直に告白しました。あなたは有罪判決を受け、少年院に入れられることになります。
高泉さん。あなたは小林さんが泰三殺しの犯人として逮捕されたことを、風の便りに聞き、小林さんに会うため少年院に面会に行きます。そして、そこで自分の罪を正直に告白すると、小林さんはあなたを許すことを告げました。少年院を出たあなたの中には、いつしか予知夢探偵殺しの犯人として自首しようという考えが宿っていました。あなたは残された人生、罪を償って生きていくことを決めたのです。
そして、巡流ループさん。小林さんが、あなたの元を去った後も、あなたは私立探偵を続けることにしました。数年後、あなたの事務所を、刑期を終えた小林さんが訪れます。その後、ふたりは2人組の私立探偵として活躍していくのでした。【完】
ナレーション
小林廻さん。あなたは巡流さんの指示通り、警察に出頭し、間宮泰三さんを殺したことを素直に告白しました。あなたは有罪判決を受け、少年院に入れられることになります。
そして、巡流ループさん。小林さんが、あなたの元を去った後も、あなたは私立探偵を続けることにしました。数年後、あなたの事務所を、刑期を終えた小林クンが訪れます。その後、ふたりは2人組の私立探偵として活躍していくのでした。【完】
小林 廻
先生のことは、今まで騙していて、後ろめたく感じていましたからね。でも、自首はできません。

巡流 ループ
何故だ?

小林 廻
やっぱり、高泉のことが許せないからです。まだ、ボクの復讐は終わってないんですよ……だから、さよならです、先生。

ナレーション
巡流ループさん。あなたは絶対の信頼を置いていた小林さんに、必死に手を差し伸べましたが、残念ながら小林さんは、あなたの手を取りませんでした。しかし、あなたは私立探偵を続け、いつの日か小林さんが、あなたの元へ戻ってきてくれることを信じています。

エンディングQ
エンディングR
ナレーション
小林廻さん、そして高泉さん。その後、お二人は再会します。罪の意識に苛まれていた高泉さんは許しを請いますが、小林さんは許しを与えませんでした。高泉さんは、小林さんの手に掛かり、命を落としましたが、その死に顔はどこか安らかであったようにも見えます。そして復讐を終えた小林さんは、目的を失い、あてのない旅に出るのでした。【完】
ナレーション
小林廻さん。巡流さんの元を去ったあなたは、高泉さんの姿を求めて旅に出ますが、彼の行方は杳(よう)として知れず、やがてあなたの元に、彼の訃報が届きました。あなたの預かり知らぬところで、高泉さんはご自身の結末に辿り着いていたのです。目的を失ったあなたは、あてのない旅に出るのでした。【完】
巡流 ループ
ここまで間宮家の皆さんの未来を見てきたが、そろそろ話を事件に戻すとしようゾ。ワタクシたちは議論を重ね、小林クンを犯人として拘束(こうそく)、警察に突き出したネ。小林クンは素直に罪を認め、少年院に入った。驚いたワタクシは少年院を訪ねることにした。

小林 廻
やあ、先生。久しぶりですね。

巡流 ループ
小林クン。キミが犯人だなんて、とても信じられないヨ。キミが少年院に入ってから、幾度(いくど)となく強く念じているのだが、いっこうに時間遡行能力が発動しないんだ。いったい、どうしてしまったのだろうネ。

小林 廻
先生。それは、ボクが、懐中時計の龍頭(りゅうず)を押していないからです。

巡流 ループ
んん? どういうことかネ?

小林 廻
ずっと、騙していてごめんなさい。先生には、ほんとうのことを言っておきます。時間遡行能力の真の所有者、それは、ボクなんです。

巡流 ループ
小林クン……!?

小林 廻
先生は時間遡行能力のことを、ご自身に備(そな)わった超自然的(ちょうしぜんてき)な現象であると思っていたみたいですけれど、ほんとうは違うんです。あれは、ボクの父である、予知夢探偵が遺(のこ)した、魔法の道具によってもたらされるんです。あの日、ボクと先生は、身辺警護の依頼を受けて、間宮邸を訪ねました。そして、そこでボクは知ったんです。泰三と高泉がボクの父親の仇(かたき)であることを。でも、そのことを知ったとき、泰三は、既に春燕(チュンヤン)によって殺されていました。ボクは誰かの手を借りることなく、ボク自身の手によって復讐を果たすために、時間遡行能力を使い、2ループ目の今回、泰三をこの手に掛けたんです。

巡流 ループ
そういう……ことだったのか……。

小林 廻
先生、今までありがとうございました。

巡流 ループ
小林クン!

小林 廻
なんです?

巡流 ループ
キミには隠していたが、時間遡行能力のことを、ずっと憂鬱(ゆううつ)に感じていたんだ。時間遡行能力を使うことで、たしかに被害者は救うことができる。しかし、では、救われなかった世界は、どうなってしまうのだろう。能力が使われるたび、並行世界(パラレルワールド)が増えていくことになる。時間を遡(さかのぼ)ることができるのは、けして人間がやっていいことじゃない、それは、もはや神の領分(りょうぶん)と言ってもいい。

小林 廻
そんなこと悩んでいたんですか。先生らしいですね。

巡流 ループ
ああ。しかし、時間遡行能力がキミのものであった以上、この憂鬱もキミのものだったんだね。

小林 廻
ボクは無神経(むしんけい)だから、ボクが選ばなかった世界のことなんて、気にもしなかったですよ。ボクはただ、復讐したかっただけなんですから。それに、泰三が死の間際、腕を振り回したときに、懐中時計は壊れてしまい、神秘(しんぴ)は失われてしまいました。

巡流 ループ
小林クン。ここでの生活は辛いかもしれないが自棄(やけ)になるなよ?

エンディングT
エンディングW
小林 廻
自棄(やけ)? どういう意味です??

巡流 ループ
待っている、ということだ。

小林 廻
待って、いる……?

巡流 ループ
キミが罪を償(つぐな)い、また、事務所に戻ってきてくることを待っている、そう言っているんだ。

小林 廻
なにを馬鹿なことを……もう時間遡行能力は、使えないんですよ?

巡流 ループ
フフフ。それは、好都合(こうつごう)なことだ、小林クン。何故なら、時間遡行能力がなければ、もうワタクシは憂鬱を感じなくて済むのだからネ。

小林 廻
ぷっ。

巡流 ループ
ふう、ようやく笑ってくれたね、小林クン。

小林 廻
いいですよ、分かりました。じゃあ、さようなら……ではなくて、また会いましょう、ですね。先生

巡流 ループ
ああ、待っているよ。

エンディングU
エンディングV
ナレーション
小林廻さん。あなたは巡流さんの指示通り、少年院で罪を償う日々を送りました。
高泉さん。あなたは小林さんが泰三殺しの犯人として逮捕されたことを風の便りに聞き、少年院に面会に行きます。あなたは、そこで自分の罪を正直に告白すると、小林さんはあなたを許すことを告げました。少年院を出たあなたの中には、いつしか予知夢探偵殺しの犯人として自首しようという考えが宿っていました。あなたは残された人生、罪を償って生きていくことを決めたのです。
そして、巡流ループさん。小林さんが、あなたの元を去った後も、あなたは私立探偵を続けることにしました。数年後、あなたの事務所を、刑期を終えた小林さんが訪れます。その後、ふたりは2人組の私立探偵として活躍していくのでした。【完】

ナレーション
小林廻さん。あなたは巡流ループの指示通り、少年院で罪を償う日々を送りました。
そして、巡流ループさん。小林さんが、あなたの元を去った後も、あなたは私立探偵を続けることにしました。数年後、あなたの事務所を、刑期を終えた小林さんが訪れます。その後、ふたりは2人組の私立探偵として活躍していくのでした。【完】

小林 廻
自棄(やけ)? どういう意味です??

巡流 ループ
待っている、ということだ。

小林 廻
待って、いる……?

巡流 ループ
キミが罪を償(つぐな)い、また、事務所に戻ってきてくることを待っている、そう言っているんだ。

小林 廻
先生のことは、今まで騙していて、後ろめたく感じていましたからね。でも、戻ることはできません。

巡流 ループ
何故だ?

小林 廻
やっぱり、高泉のことが許せないからです。まだ、ボクの復讐は終わってないんですよ……だから、さよならです、先生。

ナレーション
巡流ループさん。あなたは絶対の信頼を置いていた小林さんに、必死に手を差し伸べましたが、残念ながら小林さんは、あなたの手を取りませんでした。しかし、あなたは私立探偵を続け、いつの日か小林さんが、あなたの元へ戻ってきてくれることを信じています。

エンディングX
エンディングY

ナレーション
小林廻さん、そして高泉さん。その後、お二人は少年院の面会室で再会します。罪の意識に苛まれていた高泉さんは許しを請いますが、小林さんは許しを与えませんでした。
面会を終えた後、高泉さんは、誰も知らない場所でひとり自殺することを選ばれてしまいます。そして、刑期を終えた後、少年院を出所した小林さん、あなたは、高泉さんをその手で殺すという目的を失い、あてのない旅に出るのでした。【完】

ナレーション
小林廻さん、刑期を終え、少年院を出所したあなたは、高泉さんの姿を求めて旅に出ますが、彼の行方は杳として知れず、やがてあなたの元には、彼の訃報が届きました。あなたの預かり知らぬところで、高泉さんはご自身の結末に辿り着いていたのです。目的を失ったあなたは、あてのない旅に出るのでした。【完】