Rabbithole十三店 1周年を迎えて

2022.11.13

Rabbithole No.13 支配人の秀島在です。
大阪・十三の地にRabbitholeがオープンしてから、おかげさまで1周年を迎えることができました!

たった1年のことですが、紡がれた物語、そして紡いだ方々の顔を思い返すと、それは濃密な時間であったとしみじみ思うところで、これまでを支えていただいた皆々様に、より一層の感謝を抱いております。しかし、1年が過ぎたなら、次の1年が始まる。
より皆様に愛される「これから」のために、何ができるだろう。Rabbithole No.13として、より多くの方々に物語体験の素晴らしさを伝えるために、できることはないか。
1周年に向けて、そんなことをずっと考えていました。

考え抜いた結果、いくつかの新しいサービスとチャレンジをすることを決めました。

①No.13公式LINEをスタート!

1周年を節目に、より便利に、よりオトクに、より親しみやすい十三店となるために、LINE公式アカウントを開設しました!
最新の公演情報をお届けするのみならず、予約ページや作品タイトルページへの簡易リンク機能によりご予約がスムーズに!
さらになんと!スタンプカード機能も付いています!
スタンプを貯めるとオリジナルグッズや割引チケットがGETできます!
なかでも、犯人ポイントは画期的です!
マーダーミステリー公演で犯人役だった場合、追加でスタンプがもらえるユニークな仕掛けも🉐
直接のお問い合せもLINE上で行えますので、もう入れるっきゃない新システムです!

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②平日限定【オリジナルマダミスのためのROOM TRY開放】サービス

制作者として思うこと。それはひとつでも素晴らしい公演作品が増えてほしい。ひとりでも素晴らしい公演作品をつくれる作家が増えてほしいという願いです。
しかし、制作をしたはいいものの、いきなりお店に売込みに行くのは難しいものですし、設備が整っていない場所ではせっかく考えた演出も十分に真価を試すことが出来ないでしょう。
僕は2019年からたくさんのお店に自分のタイトルをもって回らせていただくことで、基本的なガイドスキルを磨くことができました。経験こそが自分の作品をより進化させてくれることは間違いようのない事実です。

ならば、十三店の整った設備をおつかいいただける窓口を作りたい。そんな思いからはじめるサービスです。
利用される方がいらっしゃるかどうかすら、わかりません。そんなサービスだからこそ、同じ制作者として、寄り添ったサービスができるのではないかと思っています。
まずはお気軽にご相談ください。
(ご相談には公式LINEのチャットが便利です!もちろん直接店舗でご相談いただいてもOKです。)

部屋の使い方のみならず、お望みであればシナリオについてのご相談にのることもできるかもしれません。

③イベント企画の定例化

十三店は、Rabbithole全店を見通しても公演作品数が多いほうなのです。
しかし、たいへんありがたいことに、この一年で十三店のシナリオは遊び尽くしてしまった、という方のお声をチラホラと聞くようになりました。

そういったありがたいお声に対しては「新作、早く出せるようにがんばります!」とお答えすることこそが本意ではありますが、Rabbitholeが提供する物語体験は一生に一度のものばかりですから、すべてを体験し尽くしてしまうと、Rabbitholeを愛してくださる方々ほどRabbitholeに来られなくなるというジレンマが、そこにはたしかに存在するのでした。

僕自身も、そういった方々のお顔を見られなくなるというのは寂しいものでして(完全にエゴですが)、そんな皆様が新作を待つ間にもRabbitholeで楽しい時間を過ごしていただくことができないだろうか?
そんな思いを実験的にあらわしたのが、今回の1周年記念イベント『アンユージュアル・サーティーン』です。

あくまでRabbithole No.13の主軸は物語体験ですが、たまにはハメを外す「アンユージュアル」を、これからも不定期で開催したいと思っています。

1.オープンボックス会

秀島のパケ型マダミス研究を、皆様と楽しくやっていきたいと思っております!

2.アソビ研究会

物語体験をつくるには、たくさんのインプットが必要です。ボードゲームのみならず、面白そうな遊びがあれば、どんどん試していきたい。楽しみながらアソビを研究する実験場を開催していきたい。おもしろそうなアソビがあれば、なんでも教えてください!

3.アンノウン

ちょっと特別な枠として、〝アンノウン(未知=13)〟な試みをしていきたいと考えています。何が出てくるかは闇の中…。思いついたらやる!攻めの姿勢を忘れないように、こんな枠を取っておきたいと思います。


そして、四つ目のお知らせです。
これは皆さんにとっては、あまりうれしいお知らせではないかもしれません。
しかし、必要なことだと僕は強く強く感じています。
なので、しっかりとお伝えしたい。

④土日祝貸切公演受付の停止、および特定タイトルの貸切公演停止。

こちらはとても悩みました。ゆうに半年以上は、悶々と悩んでいたと思います。幾人かには相談もさせていただき、いよいよ実行に移すことにしました。

このルール改訂の最大の理由は
「物語体験をより多くの方たちに届けたい」
その一心です。

十三店は、貸切公演を申し込んでくださる多くの方々に支えられています。
僕も、なるべくそのご要望にお応えするべく、これまで十三店の予定を組んできました。

ですが、貸切公演の要望をいただけばいただくほど、ある悩みが出てきました。
それは、「新規のお客様が増えない」ことです。

これまでの十三店の記録を見返せば、その理由は一目瞭然でした。
1.土日祝、誰もがあそびやすい曜日のほとんどは貸切公演で埋まり、シンプルに新規のお客様が一般公演をご予約できる機会が少なかった
2.貸切公演で体験される方が多いため、一般公演を立てても埋まりにくく(貸切で体験された or 体験する予定の方は一般公演には来ないため)、せっかくご新規のお客様がご予約を入れてくださっていても、公演が不成立に終わってしまう機会が多く見られた(その結果、何度も公演不成立を味わって、ついに一度も店舗に遊びに来ることなく諦めてしまったお客様もいらっしゃいます。これは僕の不徳の致すところで、無念です。)

これは由々しき問題だと思っています。
なぜならば、ご新規のお客様が増えないコンテンツは潰えていくしかないからです。コンテンツ、などと主語を大きくしなくても、十三店、と申し上げてもよいです。ご新規が増えない=拡大しない=縮小の可能性しかない=みなさまが物語体験を楽しむスペースがひとつずつなくなる=コンテンツの衰退、といった構図ですから、引いた目で見れば同じことなのです。
Rabbitholeはこれまで、物語体験の魅力を世に伝えるために、著名人の方々とのコラボレーションによる配信シナリオの制作も多数行ってきました。それはご新規の方を増やし業界の活性化を狙う側面も強く、おかげさまで「マーダーミステリー」を番組きっかけで知って「やりたくなった」という方も、多数ご来店いただいています。
ところが、一般公演が不成立になってしまうことによって、「Rabbitholeであそぶには、まず一緒にあそぶ友人を6人以上あつめて、貸切公演を申し込まなければならない」というあまりにも高いハードルが、マーダーミステリー未経験者にほど課されているのが現状です。

Rabbitholeの思いは、いや僕の思いは、もっと多くのかたに、物語体験のおもしろさ、素晴らしさ、楽しみかたを伝えていきたい。もっとカジュアルに物語体験を楽しめる場にしたい。その考えは、捨て去ることができないのです。

物語体験は一生に一度のものですから、貸切公演を望むお気持ちがあることもよくわかります。特に、衣装を合わせて世界に没入される方たちなど、僕はいつも本当に嬉しく思います。
ですので、貸切公演自体をやめるのではありません。平日においてはこれまで通りの貸切公演を続けます。しかし土日祝はどうか、皆様にもお力添えをいただきたいのです。
物語体験をこれから知る新しい仲間を迎えるお力添えを、いただきたいのです。

そのために、もうひとつだけルールの改訂をさせてください。
現状(2022.11月現在)の十三店ラインナップのうち
『THE SOUL 100』
『ミッドナイト・コーポ』
上記2タイトルにつきましては、貸切公演の受付を行わないものといたします(今後追加されるタイトルにつきましては、その都度お知らせさせていただきます)。

しかし、その代わりに、皆様がご体験しやすいようにもうひとつだけ、試みを加えます。

⑤3か月先まで、土日祝一般公演予定を公開

皆様がご予定を合わせやすいよう、土日祝の一般公演は3か月先まで公開し、ご予約を受け付けるかたちを試験的に導入します。
正直に申し上げると、ガイドの日程確保の点、あるいはこんなご時世ですから、いつ誰が(自分が)倒れるとも分からない点など、その日程に対して責任を持てるのか不安な面がないとも言い切れません。
しかし、皆様にご不便をかけるばかりでは、エンターテイナーの端くれとして、そんなことを許容することはできません。
スタッフはともかく、少なくとも僕は、走り続けようと心を決めました。
しかしいまや十三店にはたのもしいガイドがつぎつぎと育っているのですから、自分を、仲間を信じて、物語体験が好きという思いをより広く伝えることに一途に邁進していきたい所存です。

この変更によって、いままでよりはだいぶご予定を組みやすく感じていただければいいな、と期待しています。

とはいえ、先に謝っておかなければならないことがひとつ。
それは、新作公演リリース時のことです。
新作公演は、正直なところいつリリースできるか、というのは開発状況によって異なるため、予定を立てるのが非常に困難です。
とはいえ、新作は回してこそ価値のあるものですから、3か月先まで予定を出したとしても、ご予約がない枠であれば新作公演への急な差替えはご容赦いただきたいと思っております。
制作者としては、新作をつくったならば早く試したいという気持ちは抑えられません。ですので、どうしても抑えておきたい予定の場合には先にチケットをご予約いただけますよう、どうかご理解ください。

ここまで長々とお付き合いいただきありがとうございました。
みなさまにはご不便もおかけいたしますが、しかしこれは僕の中にある「制作者としての秀島」「ガイドとしての秀島」「支配人としての秀島」が精一杯せめぎ合って決めたことです。
結論、Rabbithole No.13は進化を止めることなく、物語体験コンテンツの発展と、より便利で上質な、いつでもあなたの隣に物語がある店舗を目指していきたいと思っております。

なにとぞ、今後ともRabbitholeと共にすばらしい物語体験を紡いでいっていただけましたら幸いです。

それではまた、別の物語でお会いしましょう。

Rabbithole No.13
支配人 秀島在

Rabbithole 代表の酒井りゅうのすけです。

大阪十三店店はRabbitholeにとって、そして僕にとって待望の関西進出店舗です。東京の店舗と違い、気軽に様子を見に来る事があまり出来ない遠距離出店という事で何度も出店を迷いました。様々な営業形態を考えました、その中には東京から月替わりシフト制でスタッフが大阪まで来るというようなプランもありました。

しかし最終的に出店のきっかけになったことは秀島さんが支配人として、店舗を回していただけるというお話を頂けたことです。

Rabbithole池袋店の柿落としシナリオでもある「SUNDOG」を皮切りに数々の店舗シナリオ、そして配信企画などRabbitholeの成長と共に歩んでくださり、自信も関西圏の出張公演を中心に九州、四国、名古屋とまさに西日本という規模でRabbitholeの作品を広め続けてくれた秀島さんであればお店を任せられると思い支配人としてお預けさせていただいたのが大阪十三店です。

その秀島支配人が1周年を迎えるタイミングに向けて、何度もミーティングを重ね様々な次の1年に向けたアイディアや施策を作ってくださいました。いくつかの大きな変更もございますが、最終的にはきっとRabbithole大阪十三店がより良いお店になり、より良いお客様との繋がりを生み出せるきっかけになると思っております。是非新しい2年目のRabbitholeを今後ともよろしくお願いいたします。

Rabbithole
代表  酒井りゅうのすけ

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